【21】資金の獲得に用いる手段

お金を手に入れるための活動は自営でも他営でも良いし、売るものはモノでもサービスでも良い。今の時代において手段として労働が一般的であるが、何をしようと最終的には資源を入手するためのお金を手に入れる。つまり収入源を作る。

 

収入源を獲得するにあたり代表的な所得区分が4つある。給与所得、雑所得、事業所得、配当所得だ。

 

ただ国が定める所得区分がわかったところでそれらから実際に所得を得られるようになるには並大抵の努力では辿りつかないし、申請や報告、個人情報の公開など様々なことが関わるため、性格や価値観合っていない人は本当に合わないとも思う。

 

中長期的に段階的に少しずつ進むことを前提としても、実現可能なのか甚だ疑問である。昨今では副業解禁の流れを受けて様々な個人事業主がビジネスを始めているが、万人がうまくいくものではないと思う。

 

収入源を得るために世間でまことしやかに言われている事がある。

 

 

労働により給与所得を手に入れる。労働により給与所得を得ている間に、自身が売るモノやサービスを探す、また自身の各種スキルや経験を磨く。

 

自身のモノやサービスを売り、副業として雑所得を得る。雑所得を拡大して事業所得にする。事業所得を大きくして売り上げを拡大する。

 

事業売却をしてまとまったお金を手に入れて、それまでの能力や経験を持った状態で生きれるようになる。

 

投資を行い配当金で生活をする。

 

 

正直、国が定める所得区分を知って長期的な目標を描いたとしても、それは絵空事のように思える。

 

そもそもビジネス経営などは特定の分野の特定の組織のみ生き残るゼロサムゲームだし、大半の現代人にとってビジネス経営は難易度が高い。それに人により適性は異なる。

 

何かにチャレンジする事はいい。でも地に足のついた小さいことからやっていくべきだと思うし、高すぎる理想を意識するのは悪手だと思う。

 

調べて言葉だけで取り入れた良く知らない概念を、自分の理想として担ぎ上げてしまうと、都合の悪いことから目を逸らして高望みをしているようなものだ。

 

自分にできる範囲でやっていくように心がけたい。

【20】自分の内側に力を蓄積させる

仮に十分な所得や貯蓄ができて余暇活動を行えたとしても、いつ収入源がなくなるともわからないし、得られるお金の量が減ったりする可能性もある。

 

普段自分に対してお金を支払っている個人や組織など何らかの顧客、社会全体も、自分自身でさえ、いつどう変化するかはわからない。

 

突然収入源がなくなり日常生活の生活基盤が破綻してしまうことを避けるためには、長期的には所得を増やすようにしていったり、自ら収入源を作り出す力を磨かないといけない。ただ普通に稼いでいるだけではそんな事はできない。ではどうすれば良いのか。

 

会社員で他営の仕事を手伝っているのであればその仕事を通じて自身に経験を身につけること。労働市場で市場価値を上げることだ。自営で仕事をしているのであれば自身が生み出したモノやサービスを売って所得を作り出すことを実践すること。

 

手段を様々あるが、ただ働くだけでなく自分自身が主体的に稼ぎを作り出せるように活動する必要がある。

 

そもそも仮に稼ぎ口が失われなかったとしても、一つの労働収入しかない場合、仕事を続けることに不都合のあってもその仕事をし続けることになってしまう。

 

仮に会社組織で働いて労働収入を得ている状態だったとして、組織を辞めたらもう生きていけないというようになったら危険だ。何故ならその会社を辞めたら生きていけないから会社にしがみつかないといけないとなった場合、過度な肉体疲労や精神的ストレスを受けていたとしても続けなければならない状態になるからだ。その状態では人生自体が不幸になる。

 

これまでの実体験から、この状態で働いていても何もいい事はないどころか肉体の健康を崩したり精神的に苦しい事はわかっている。苦しむ事になるので避けなければならない事はわかるし、さらに言うと仕事以外の生活や趣味にも悪影響を及ぼす。

 

全ての悪影響の元凶のようなモノなので、辛い状態を我慢する事は絶対にしてはならない。辛いけど続けなければならないと言う状態に陥ってはならないと確信している。

 

大変な事はまだいい、しかし辛いと感じる事は全く良いことはない。だから一つの組織に依存し続ける事は避けなければならないし、生活費を稼ぎ続けなければならない身であることを狙われて会社や上司と言った存在から都合よく使われてはならない。

 

そのため、自身の内側に地力がつく仕事をしたり、様々な経験を積み上げることで幅広い選択肢で生きていけるようになった方がいい。

 

仕事をしながら自身の力をつけると良い。この国では大抵の仕事は雇用労働であり、その場合基本的に仕事の拘束時間が1日8時間以上、毎週平日5日で行うため、働いている状態では仕事に費やす時間が非常に長い。

 

一日の大半を仕事に注ぎ込むことになる。この時間を有効活用しないと能力の向上は望めない。時間を有効に活用するためにも仕事で経験を積める状態で働く必要がある。

 

【19】仕事を継続するために考慮に入れる要素

十分なお金を手に入れて時間と体力を余らせるという目的が果たせた上で次に重要になることは、その収入源から継続して資金を得られるかどうかだ。

 

まず一番大事なのは自分自身がその仕事を続けるかどうか。

 

その点でその仕事で成果を出せてお金が稼げるかが大事だ。そもそもお金を手に入れる活動で成果が出せず、お金にならない場合、目的であるお金を獲得できていない。この条件をクリアしていない場合はまずその仕事をやめる選択をすること、これが前提条件である。

 

仕事で成果が出せてお金の獲得に繋がるかという観点で、自身の能力や性格が合っているかを観察して成果が出せそうなことをやれたら良い。最終的には仕事というのは縁が大きく関わると思うので自分で選択できる事は一部だが、できるだけ自身の特性に合っていることをやれたらいい。

 

そして次に、自分自身がその仕事を続けられるかどうかが大切。続けるためには自身がその仕事に対して不満がなく充実している状態が必要不可欠で、自身がその仕事でやる気を出せるかどうかは大きい。

 

仮に成果が出せる仕事だったとしても、元々興味が無いことや飽きていることではやる気も湧かない。興味の持てていないことに対して嘘をついて興味を持とうとしたり続けることは精神的な苦痛を背負うことになる。

 

自身が成長することや人との繋がりが持てることなど、自身が興味が持てるような仕事をすることで継続させる気を持てるようにしよう。それが自分自身にとっても良いことで、それが仕事で関わる様々な人にとっても良いことに繋がる。

 

また、働く上で第一に気にするべきは肉体疲労が高すぎないかが大事だ。働く上で、勤務時間が長すぎたり仕事内容が激しすぎて体力を使い果たしたりしていないか。また休日や有給が取れるかについて十分に気をつけること。もし肉体疲労が蓄積するのであれば働き続けるのは危険だ。

 

プライベートは完全に仕事とは切り離すことも大事で、もしそうできなかったらやりがいを搾取されかねない。そのため基本的にプライベートな時間や体力やお金を仕事のために使わない事。しっかり自分の中でやることのメリットとデメリットを把握して、天秤にかけること。

 

次に精神的ストレスが高すぎないかも大事。自分自身が行う仕事の遂行が上手くいっているかどうかが肝になる。成果が出せない状況が続いたり、自分だけその仕事において力が発揮できないなどの状況は精神的ストレスがある。仮にストレス状況が続いた場合にはそれを脱出すること、そのため仕事において自身が工夫することで状況を打開できるかの裁量権があるかを確認するといい。打開策がないならやめること、ストレスは万病の元で、過度に負う必要はない。

 

また仕事を続けるという意味では、人間関係や労働環境についてはかなり大事だ。特に人間関係はおそらく自分が思っている以上に続けるかどうかの最も影響していると思う。関係が良好でないと絶対に続かない。

 

基本的に人間関係も労働環境も良好になるように努める、でもそれは自分にできる範囲でいい。自分の力の及ばない部分に力を使わない。

 

前提として、自分のことを自分で守らなければならず、基本的に誰も助けてはくれない。どんな人生を歩もうとも最終的には自分の人生であり全て自分の行いの帰結である。そのため自分の都合を最優先にしないといけない。

 

自分が進もうとする道を他者に邪魔された場合はその相手を排除しなければならない。敵を迎合しては生きれるものも生きられない。

 

しかしここで人間関係についての注意点がある。

 

自分のことだけを考えていると、自分が歩もうとしている道を阻む障害全てと敵対してしまいがちだ。そしてこれまでの人生において敵対することで上手くいかなかったという教訓がある。

 

自身の恐怖心から躍起になって自分の目的を達成しようとして、人の気持ちに気付かなくなって暴走したまま破滅していくのが今までだった。だからこれからは極力人と上手くやっていく必要がある。

 

目の前の人間をすぐに敵視しないこと、決めつけて敵対しないこと、状況や関係性を見極めて、自分のやりたいことや相手のやりたいことのバランスをとった上で最終的に自分の目的を果たしていくこと。三方よしとまではいかずともWin-Winを目指す。

 

人間全員が仲良くできるわけではなから基本Win-Win or No dealでいい、他者は自分じゃないから、自分にできる範囲で良好になるよう努めること。

 

労働環境についても同様、働きにくかったら自分なりに工夫をする。それ以上は組織規模の問題なので一人の力で解決しようとしないこと。自分にできる範囲でいい。

 

 

【18】所得を上げる際の注意事項

日常の中で余暇活動を行える余力と資金黒字貯蓄を作っていくことを目指す。

 

ではどの程度の貯蓄が必要なのか、どの程度の貯蓄増加量であれば良いか。これに関しては基準はなく目標値もないので月々増えていけばそれで良い。

 

通常通り暮らしていれば消費や浪費は少なく、月々ある程度の黒字が確保できれば自然に貯蓄は貯まる想定なので現状心配はない。ひとまず最低月1万円から5万円の間で黒字貯蓄ができれば十分だ。

 

そして、そもそもの黒字が作れない場合は所得を上げるか出費を減らすかどちらかになる。

 

所得を上げる場合、影響の大きく注意しておかなければならないことがある。それは課税率だ。

 

この国ではお金を稼ぐと所得金額に応じて上下する累進課税システムがあり、所得が高くなれば高くなるほど税金や社会保険として取られる額も上がる。つまり収入が増えたから増えた分と同じだけ黒字が増えるのではない。

 

仮に一時的に収入を得たり手当や補助が付いたりして懐が安定したとしても、翌年税率が高くなったことにより各種税金や社会保障への支払いが増えてしまい、稼いだことにより最終的に手元に残るお金が少なくなることもある。

 

あくまで累進課税制度による割合の計算なので、最終的に手元に残る金額の実数が減る事は滅多にないとはいえ、気にしなければならないのは所得を向上させるために行った労力や時間と、翌年最終的に手元に残る金額の増加分とを比較して、それが釣り合っているかどうかだ。

 

だから単純に所得を向上させれば良いと言う話ではない。それが見合っているかだ。

 

税率で最も要注意なのは前年の所得金額に対して定められた割合で計算される所得税と住民税。特に所得税は注意で、特定の金額を超えると翌年の課税額が10%も上がってしまう場合がある。

 

また健康保険、国民年金も注意が必要だ。前年の所得金額を国が定めた標準報酬月額というランクに振り分けて支払う金額が変わる。これも特定のラインを超えると標準報酬月額における扱いのランクが上がり課税額が上がり、出費額が増えることになる。

 

課税率は所得税に比べてまだマイルドな方だが、こちらは他の点で注意が必要だ。どちらかというと会社に所属していて会社の厚生年金や会社の健康保険組合に加入しているかどうかで支払う金額が大きく変わる。

 

何故かというと会社に所属せず個人で働いている場合の国民年金社会保険では、前年所得金額に応じて計算された納付に必要な金額の100%を個人で支払う必要がある。

 

それに比べて会社に所属していて、会社の厚生年金や健康保険組合に加入している場合、その前年所得金額に応じて計算された納付に必要な金額の50%を雇っている会社側が支払うように法律で定められている。つまり個人負担が50%になり個人で支払う金額が減ることになる。

 

つまり会社に所属する事で月々数万の出費を個人として節約することができる。そして年金は支給開始までに支払った金額料に応じて金額が決まるシステムになっており、納付額が大きければ帰ってくる金額も増える。

 

これは会社に支払ってもらった厚生年金の支払い額50%のメリットをそのまま受け取れるということだ。

 

年金を受け取るということまで考えなくても、年金と健康保険に関しては個人で毎月支払うにしては支払い金額が大きすぎるので、会社に所属しているかどうかで相当変わることは覚えておいた方がいい。

 

また気付き難いが注意しなければならないこととして、家賃補助や交通費支給がある。

 

これらは一時的に得をするのでそっくりそのまま得したように感じるが、家賃補助や交通費支給によって得た金額は給与所得として計算されるため、翌年の税率が上がってしまう。

 

働く都合上、家を借りたり交通機関を使わないといけない場合、稼ぐために支給された金額を使い果たして得はしない。むしろ支給された金額分も給与所得として課税対象となるため翌年の課税額が上がるだけなので損失でしかない。

 

得する場合は、家賃補助などにより賃貸を借りてその自宅を他の用途で活用する場合や、交通費支給などを定期を買って仕事以外で使用する場合に限られる。つまり基本的に得しておらず翌年の課税額が上がるだけで、メリットが生じるのは他の用途があった時だけだ。

 

このようにただ収入を上げれば良いということではなく、課税の仕組みについて知っておく必要がある。

 

他にも給与所得ではなく株式の配当所得の場合は税率が20%で、譲渡所得は所有期間で税率が変化するなど様々な仕組みがある。全ての仕組みを知ることも大変な上、実際に行おうとすると元手となる資金が必要なのですぐに出来ることではない。ただ、様々な所得区分があることは覚えておきたい。

 

結局、お金を手に入れるということに関しては重要なのは最終的に手元にどのくらいお金が残るのか、そしてその手に入れた金額に入手するために注ぎ込む時間や労力が見合うのかが重要だ。

【17】収入源について

生きる上で必要な資源を確保するための活動。

 

人が生きていくためには衣食住などの資源が必須で、人間社会でそれら資源を獲得するためには交換用のお金を用意する必要がある。

 

生きていく上で必要なお金の額を事前に計算することはできない。人生で必要な資源や資金はどのくらいなのか考えても、そもそもいつどんな資源を獲得する必要性が出てくるのかは予想でしかなく、交換のレートは一定ではなくいつどう変わるかわからない。

 

事前に計算するとしたら、自身のこれまでの人生経験や日常的な感覚から導き出される必要性と現在の交換のレートから算出した想定でしかない。

 

生きる上で睡眠や食事が行える衣食住やインフラが使える生活を行い最低限死なずにある程度の生活が可能になるとしたら、試算上、月20万で家賃5万程度の収入があればできる想定なので、それを基準とする。

 

目的が生きていくだけなら最低限の生活を維持していけば良い。過剰な浪費をせず、必要なことをコンパクトに揃えるだけでいい。しかし人生に彩りを添えるためには余暇活動の活動資金を確保する必要があり、生きる上での最低生活費以外の資金がいる。

 

また、豊かな生活を送れたとしてもいつ時代が変わって社会の機能が失われるか、いつ自分が重い病を患うかわからない。全てに対して完璧に対策する事はできないものの、いざという時の想定外の出費に備えてある程度の貯蓄を確保できた方がいい。

 

つまり、生活を送った上で余暇活動を行いつつ、その状態で常に黒字貯蓄を続ける状態が必要になる。まずこれが収入源に関する活動として目指すべき状態だ。

 

 

そしてさらに、お金を得る活動をする上で、お金を得る以外に大事な要素がある。それは自由時間と活動体力を確保することだ。

 

収入源の活動については、十分な資金を自身の所有物として獲得することが第一の目的だが、その上で時間と体力を余らせなけないと何の意味もない。

 

何故なら資源を得るための活動だけでは生存のためだけに生きていることになり、気がついた時には自身がやりたいことができないまま人生が終わってしまいかねない。自身の行いたいと思う活動を行えないと、生きている間に受ける苦しみと得られる喜びが釣り合わない。

 

人生を生きる上で様々な体験を通じて充実感や喜びといった彩りや豊さを感じたりできないならば、様々な苦痛を許容しながら生きる意味がない。生きる上で苦痛や困難は避けられないが、それのみで生きることは苦しすぎる。人は苦痛だけで生き続ける人生を受け入れるような生き物ではないと思っている。少なくとも私は許容していない。

 

人間は感じる苦痛が大きすぎるとそれを何とかして排除しようと躍起になる。それは人として当たり前の習性だ。その中で他者との衝突が生じることもある。本来望んでいない、やむなく生じてしまう出来事だ。そうならないようにするにはまず根本的に自身に許容範囲を超える苦しみを与えないこと。

 

その上で、生きる上で辛いことがあっても同様に喜びや楽しみを感じることができる状況を維持することが大切だ。程々の苦楽が調和していて人生を謳歌できるのが丁度良い。

 

だから働いて得たお金で仕事の疲労を回復するだけの日常を繰り返し続けるということはしてはいけない。もしそのような日常を繰り返し続けるようになってしまうのであればその状況を変えること。

 

何のために働く上で生じる苦労を許容するのか。それはお金を稼いで生存できて、さらにその日常の中で余暇活動を行い豊かさを感じられるからだ。そうでないと何のために金を稼いでいるのかわからない。ただ生きているだけになってしまうのは釣り合っていない。

 

それ故、お金を稼いだ上で余暇活動を行うための時間と体力を余らせるのは必須である。

 

また、必要な分を稼いだらそれ以上お金を稼ぐことに時間や体力を使わないこと。もちろん仕事するのが楽しいのであればそれは自身が充実することとしてやればいい。

 

仕事をすると体力を使うのは当然のことだが、使いすぎて精魂尽き果てるまで働いてはいけない。そもそも仕事をするために生きているのではなくて、生きるための手段として仕事をしているだけだからだ。

 

本来目指すのはお金を稼いだ上で生活に余力を持って、余暇活動をして人生を充実させることができる状態。その上でさらに様々な余暇活動を行い人生経験を得て、入るお金の量や稼ぐ効率を上げていければ良い。

 

働いて金や時間を回復に使うだけの人生にしてはいけない。

 

 

豊かな人生を生きていくためにも、それを実現するのにお金が必要だ。

生きる上で、十分な稼ぎがあることが人間社会で生きていくのに必要な資源を確保するための条件だ。

【16】余暇について

自身の精神を充実させる活動を行う。

 

精神を充実させるには、自らの意志が指し示すことを主体的にやること。内容は何でもいい、自分がやろうとしたことを自分でやることだ。主体的に選択したことや実行したことは喜びや達成感の元になる。

 

そしてそうして得た感覚が自身の内側に蓄積されていき、薄皮一枚ずつ重なっていっていくことでやがて自信の土台が形成される。自分がやろうとしたことをやる。それによって何かする時にやれると思えるようになり様々な活動が取り組みやすくなる。

 

やろうとしたことの一連の流れを、自分の力で、自分のペースで少しずつ進んでいく。その取り組みの中で何かに挑戦して時に失敗したり転んだり、そこから改善を経たり継続していった先に成功体験を得たりする。そういうことを経て気がついた時には成長を実感することもあると思う。

 

 

余暇活動としてやること中に存在する要素を3つに分類した。

 

1 遊び

基本的に自分がその時やりたいことや興味があることをやる。興味あることがわからない場合は、ちょっとでも気になったらとりあえずやってみる等で良い。

 

何もなければやらなくてもいいし他者から誘われたことや偶然の機会でやることでも良い。何も縛りはなく、生きている間にできた自由時間を自分のために使うだけ。

 

面白い、楽しい、気持ちがいい、興味がそそられるなど、何でも良い。

 

娯楽を始めとした様々な活動が中心になると思う。自由に遊んでいる間に必要に応じて技術を体得したり知識を得たりすることもあるだろう。実際にやってみないとわからないような経験を経て今まで気づかなかった新たな視野を獲得したりすることもある。

 

また遊んでいる間に同じ活動をしている人と繋がりができることもあるだろう。

 

 

2 学び

読書や実体験などから様々なことを学び、それを自らの頭で整理したり考えることができる知性を磨いていく。

 

知識や体験の情報を書き出して言葉と図解で整理して物事をまとめる。それを人に伝達するなどしてアウトプットすることで頭の中から消化して脳内に余白を作る。吐き出したことからは興味が薄れて一旦忘れ去り、次のことに移って新鮮な気持ちで取り組んでいくことができるようになると思う。

 

外に吐き出すことでそれを一旦忘れることで、端的にまとめられたことが頭の奥底に綺麗にしまわれる。後々さらに様々なことを知った上でそれを思い出した時、物事の繋がりを発見して新たな気付きを得ることもできる。

 

学ぶテーマは自身が楽しめることや興味があることでもいい、必要性があって役立てるためのことでもいい。

 

学ぶことで得た知恵が、何かで遊んでいる時や挑戦している時に役立つこともあるだろうし、友人や知り合いなどの人の役に立つこともあるだろう。

 

 

 

3 交流

仲の良い友人と会話をして充実した時間を過ごし安息を得ること。また新しく人との繋がりを持ち、会話を通じてお互いを理解し合い信頼を築いていって社会性を磨く。

 

自分自身の魅力と社会性を磨くことで人との繋がりを持ちやすくなる。人との繋がりを持つことが、自分の発想や行動の範囲を越えたところにある新しい出来事や機会をもたらすことができると思う。そしてそこからさらに新たな人との出会いだってある。人との繋がりは、あらゆることの縁になる。

 

交流することで得た人との繋がりが新たな活動を始める機会になることもあるだろうし、他人と関わることでその人の良い個性や独自に持っている知恵を学び吸収することもあるだろう。

 

 

 

総括。

 

基本的には自分が作った自由時間を使ってやりたいことをやるのが余暇活動である。

活動内容に縛りはなく思い立ったことをやるので、各活動は独立している。

 

ただ別の活動をしていたとしても、活動の中にある、遊び、学び、交流という要素は別の活動に対して相互に影響し合う。それぞれの活動で得たものがその他の色々な活動に影響を及ぼすと思う。

 

自身の知識や経験、そして人との繋がりを中心に、相互に影響しあうことで人生は豊かになっていくと思う。

 

【15】生活について

生物として生きるために必須な活動のこと。心身の健康を保つことであらゆる物事に対して感性を働かせて彩りを感じることがことができる状態を維持する。そのためにも欠かせない活動。

 

健康に生きることが人生で最も一番最初に目指すべきことだ。例えば虫歯や風邪にかかった状態では普段楽しんでいることも楽しめないだろう。重い病にかかった状態では回復を優先することになって他のことができないし前向きな思考になりにくいと思う。

 

人間は健康を崩すことで初めて、今まで何も気にせず当たり前のように日々活動できていたことを認識する。様々な苦痛や不都合が出てから健康状態であり続けた方がいいと思い始める。

 

特に風邪のような一時的な不調ではなく、虫歯で永久歯を失うなど一度失うと二度と手に入らないものだったり、関節や骨や肌などに一生涯渡って残る怪我や後遺症を患ってから強く健康を維持したいという認識に変わる傾向があるように思う。

 

生物として生きていれば何らかの病にかかることは避けられないし、人間は喉元すぎるとすぐ忘れる傾向がある。だから出来るだけ、普段から自然に行う生活習慣を整えて、健康を維持するための仕組みを作った方がいいように思う。

 

良質で栄養バランスの良いものを適量食べ、安定したサイクルで十分質の良い睡眠をとり、定期的に軽いランニングや筋トレなどの運動をする。風呂で湯船に入ったり、サウナで汗をかいて体を綺麗にするのも良い。身体がリラックスすることで質の良い睡眠を手助けするはずだ。

 

基本として肉体の健康はまずはこれを大事にしたい。もちろん全てを完璧にこなせるわけではない。全てを実行しようとして負担が大きすぎるあまり逆に苦しむ羽目になることもある。できる範囲で小さなことを少しずつやるだけで良い。それこそバランスを崩し始めているなと思ったことを調整することから初めてもいい。

 

 

 

また肉体面ではなく精神面も整えることも行う余裕を持ちたい。

 

頭の中に雑念が散らかっていると思考が鈍る。日記を書くなどして言葉を吐き出して、頭の中を整理する。脳内の情報を掃除して余白を作り出すと良い。

 

また頭の中を整理するには書き出す以外にも瞑想なども活用できる。目を瞑って静かに深呼吸をしていると無意識に思い浮かぶことがある。特に意識せずとも脳という器官が無意識的に渡してくるイメージがあるはずだ。それを冷静にただ観察するだけ、そうすればその時に気にしていることをより客観的で冷静に捉えることができる。

 

同じく散歩をするのも頭を整理するには良い。机に向かって言葉を出しながら思考を組み立てていると逆にわからなくなることがある。そういう時にこそ長時間散歩をすると良い。天気の良い日にただ何も考えずに歩くだけでいい。何も考えずに歩いていると勝手に頭の中で思考が巡り、記憶と記憶を繋げて脳内の情報が整理されて、終わった頃には気持ちが整っている。

 

思考だけでなく感情を発散させるには、親しい人と会話して喋って笑い合うのも良い。人の話を聞いて人に話を聞いてもらって、親しい人と笑い合って安息感を得られるし、話して気持ちを発散させることで充足感が得られるはずだ。

 

こうして心身の健康の土台を作り思考と感情を整理していくことで、今その時やりたいことやってみたいことを見つけたり、今後の生き方や生きていく方向性を見つけていくことができる。そうすることで人生の中で迷った時にも転んだ時にも、次に足を踏み出しやすくなる。向かう方向が決めやすくなると思う。

 

心身健康の土台を作れるかどうかは、生活上で何をするかによって決まる。人生の最重要活動であり決して疎かにしてはいけない。心身健康は何よりも最優先で実現することだ。